水なすの歴史
なすが、日本へ渡来したのは奈良時代末期で、少なくとも1200年以上の歴史があります。その後、栽培方法が工夫され、各地で数多くの品種が生まれてきました。
 「水なす」もそのうちのひとつで、昔から「日根野あずきに上之郷なす」と言われたように、江戸時代の初期から泉南地域(泉佐野市上之郷)で栽培されたのが始まりとされ、泉南地域の風土や生活習慣等に対応して育成されたと思われます。
果皮の柔らかさや果肉のみずみずしさにより、浅漬けに最適な野菜とされています。

使用する水茄子
良い農作物は土壌(土質)次第と言っても過言ではありません。水茄子は特に土造りの差が顕著に出る作物です。皮・果肉とも柔らかくほんのり甘い菜汁たっぷりな水茄子は何といっても土造りからしっかりした生産者の茄子にかぎります。

ヌカ床造り(自慢のヌカ床による風味豊かな浅漬け)
浅漬けのヌカ床造りに於いて、ノウハウが多々ございますが、特に技量が問われるのは、本TOPページ「自慢のヌカ床が生み出す浅漬け」にもあります通り、米ヌカの管理・扱い術です。
調味料の要である塩は辛みの角をなくすため、自然海水塩など精製法の異なる塩をブレンドして、まろやかな辛みに仕上げました。
当然、他の調味料の選定・配合も大変重要なのは申し上げるまでもありません。ただ、量的に大半を占める米ヌカの、味に及ぼす影響はご推察の通りで、良い食材と管理の行き届いた良好な米ヌカを使用してはじめて、味わい深い上品なコクが生まれてくるのです。

食の安全対策
朝採りされた茄子は、5℃の低温度オゾン水に浸し殺菌を行います。一般に使用されている塩素系の殺菌剤より安全で確実な効果を発揮します。オゾンは空気中の酸素より生成しますので、作用後は酸素に戻りクリーン&無公害です。
作業場の温度や湿度管理は当然の事、商品の低温度管理も徹底して、おいしいものを安全にご提供させていただきます。

おいしいお召し上がり方
当社の水なす浅漬けの魅力はその自然な味わいです。その味を生かすためにも、直前に冷蔵庫から出していただき、水洗いしてヘタを切り落とし、縦切りしてお召し上がりください。
また、包丁を使わずに割いていただくのも、乙なお召し上がりではないでしょうか。また、つかり加減があっさり目の時には、お好みにより、しょうが醤油など使用されるのも一案でしょう。